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日本や他の海外で最近ペットとして人気を集めている猫は、北欧のフィンランドでも古くからペットとして大人気です。昔の時代では田舎の家にネズミなどを捕まえるために猫を飼育している人もいました。今では家で可愛がってあげるペットとして飼う人の方が多くなっています。
この記事ではフィンランドの猫の特徴や飼い方、名前の付け方などについて書いていきます。ねこが好きな人はぜひ最後まで読んでください!
フィンランドには猫が犬より多い
はっきりした数字はないですが、ロイヤルカナンがフィンランドで行なった大きな猫に関する研究とアンケートによると、フィンランド人は約130万匹の猫を飼っています。フィンランドの人口が551万人だと思うと、約5人に1人が猫を飼っているということになります。もちろん、1人が何匹も飼っていることが多いので、フィンランド人の2割が猫を飼っているという訳ではありませんが。
130万匹という大きな数に対して、フィンランドで飼われている犬の数が約65万匹だそうです。圧倒的に猫の方が多いですね。
フィンランドでは、種類のない猫が多い
私は合計で4匹の猫を飼ったことがあります。毎回2匹ずつ飼っています。最初の2匹は、歳をとって居なくなってしまい、その後また2匹の猫を飼うことになりました。
この4匹は全部種類のない猫です。種類がないというのは、何の種類が混ざっているのか分からないということです。色々な猫がいて、その猫たちが自由に子供を作ったというような流れが何十年も続いた結果です。フィンランドではこのような猫がとても一般的で、フィンランド人に飼われている猫の4分の3ほどは決まった種類がない猫です。
フィンランド語ではこのような猫を「maatiainen」と呼びます。
「Maatiainen」は色々な場所で育てらていますが、多くは田舎の家や猫ハウスというようなところです。猫ハウスには迷子の猫や人が飼いたくなくなった猫、ひどい扱いされた猫が持ち込まれます。猫ハウスで元気になって、新しい飼い主のところに行く猫が多いです。また、そのハウスで子供を作るネコもいます。
私が飼っていた最初の2匹は親戚の猫の子供です。親戚は田舎の家に住んでいて、昔からの風習でネズミを狩ってもらうために猫を飼っていますが、たまに子供ができるのでその子供をあげたりします。上の写真に写っていますが、種類のない猫でもとても綺麗ですね。
今飼っている猫は上の写真に写っていますが、こちらの2匹は猫ハウスと呼べるところで買いました。ワクチンにかかったお金を払えばいいということだったので、およそ2万円くらいで買えました。この2匹は小さい頃、ひどい風邪を引いていて、最初の2週間くらいはお世話が大変で家族みんなで常に心配していましたが、最終的には2匹とも元気な猫に育ちました。
私に知り合いや友達も、種類のない猫を飼っている人がほとんどです。マイネクーンに似たような見た目の猫を飼っている親戚もいますが、その猫も雑種です。
雑種の人気は値段にも少し関係すると思いますが、元々数が多いので、飼われるのが一般的かもしれません。家がない雑種の猫が多く、特に田舎ではたくさん生まれます。飼い主がいないと野良猫になってしまうこともあり、大変な思いをするでしょう。
誰もが欲しい高い値段がついた珍しい種類よりも、無料に近い値段で買える家を必死に探している猫を飼いたいですね。
フィンランドでの猫の飼い方
猫の飼い方は日本とあまり変わらないです。人それぞれですが、結局同じ猫なので、育てる上で、やらなければいけないことも一緒で、猫の好むことは、基本的に同じです。
食べ物については、日本とフィンランドでは少し違う気がします。何年も前に日本旅行に行ったときの話なので今は違うかもしれませんが、様々なスーパーの猫の餌のコーナーを見たことがあります。あくまでも個人の印象ですが、魚や魚介をメインに材料にした食べ物がとても多い気がしました。島国だからなのか、キャットフードでもシーフードが多い印象でした。
これに対して、フィンランドはどちらかというと肉のキャットフードの方が多く見かけます。ツナやサーモンもありますが、牛肉や鶏肉、野生動物の肉なども多いです。このため、フィンランドの猫は日本の猫よりも肉食に慣れているかもしれません。
食べ物以外にも違いがあります。
もう1つの違いとして、フィンランドはいまだに猫を外に出す人が多いということです。
厳密にいうと、猫を外に出すのはフィンランドで法律によって禁じられています。猫をビーチ、子供の遊び場、他人の庭やマーケットなどに放出してはいけません。自由に歩いている猫はこのような場所に行かないとは限らないので、自由にリードをつけないで歩かせてはいけません。
ただし、猫を外に出す人はそれでも多いです。私の実家の猫はいつも猫用ハーネスとリードをつけていますが、田舎の家などでは当たり前のように猫が室内から外へと行ったり来たりします。
家で飼われている猫は野良猫のように注意することも狩ることもできないので、1人で歩いている猫を見ると心配になりますね。
フィンランド人の猫の名前の付け方
フィンランド人の私が日本の猫の名前ランキングを見たらびっくりしました。響きのいい可愛い名前や食べ物の名前などが並んでいました。どれも可愛くて、猫っぽい名前でした。
猫っぽい名前を付けるのが当たり前だと思う人がいるかもしれませんが、フィンランドでは猫の名前は人間の名前が多いです。昔は猫や動物だけの名前も人気でしたが、最近はなぜか人間の名前が多くなっています。
新しいものが見つからなかったですが、何年かにPetsie.fiというサイトは猫の名前のアンケートをして、そのアンケートの結果から猫の名前ランキングを出しました。
フィンランドの猫の名前ランキング
- Viiru (ヴィール)
- Minni (ミンニ)
- Vili (ヴィリ)
- Leevi (レーヴィ)
- Nelli (ネッリ)
- Viivi (ヴィーヴィ)
- Tikru (ティクル)
- Misu (ミス)
- Pörri (ポッリ)
- Nöpö (ノポ)
上のリストの中の多くは猫特有の名前ですが、「Vili」「Leevi」「Viivi」「Nelli」は人間の名前としても使われています。
フィンランドでは、猫に人間の名前をつけるのもとても一般的です。英語などの他の言語からの名前もあれば、稀に日本人の名前もあったりするでしょう。
私の実家で今飼っている猫にも、人間の名前を付けています。2人とも男で「Topi」と「Manu」と言います。お母さんが考えた名前で、最初は少しおじさんっぽいと思いましたが、猫に付けると可愛く聞こえるようになってしまいますね。
ちなみに、以前買った猫はアルテミスとルナでした。セーラームーンのアニメが好きだった頃だったので、そこから名前を取りました。(笑)
日本の猫や猫以外のペットにもとても興味がありますので、みなさんが飼っている動物がいればぜひ教えて欲しいです。
コメントお待ちしています!^^
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はじめまして!
最近フィンランドに興味をもって、検索してたらたどり着きました。
猫好きなのでフィンランドの猫事情が知れてよかったです。
マヌくん、キリッとしていてイケメンネコですね~。
あとフィンランドでもセーラームーンって放送されてたんですね、ビックリです(笑)
ちなみに、日本人が猫に魚をあげるのは、江戸時代が終わる150年くらい前まで、魚以外の肉を食べる習慣が日本になかったことが影響してるらしいですよ~。
動物のお肉の代わりに魚をあげていたので、猫は魚が好きっていうイメージがついて、それが今日まで残り続けてるということみたいです。