Skip to content

フィンランド人は英語が上手な理由

スポンサーリンク

フィンランド人は英語がペラペラだとよく言われます。発音も上手で、EFの研究によると世界で7番目に英語が上手だそうで、過去には世界4位になったこともあります。しかし、フィンランドは二つの母国語がある国だと言ってもどっちも英語ではないですし、日常的に英語を使う必要がある人はそんなに多くありません。それでは、どうして英語できるのでしょうか?フィンランド人の私が考えてみました。

学校の英語教育のレベルが高い

フィンランドでは英語の授業は、小学校3年生のときに始まりました。今年からは小学校一年生から始まるようになりますが、どちらにしても早いと言えるでしょう。

私の小学校の英語の授業を思い出してみると、そんなに特別なことはしていない気がします。声に出しながら言葉や文章を覚えたり、言葉の形が変わることのルールを暗記しようとしたの覚えています。歌やリズムで学習をするので、覚えやすくなったような記憶もあります。

そして、小学3年生の頃から授業中で会話の練習や動画を見ながらの聞き取り練習をしたのを覚えています。一緒に英語のアニメを観たのも記憶に残っています。何を言っているかあんまり理解できませんでしたが、単純に観ていて面白かったので、「理解できるようになりたい」と思ったことを覚えています。

アニメや動画以外にも、英語の授業が楽しかったです。みんなに英語圏で使われている名前を付けて、授業中は英語圏の人を演じているということも行なっていました。ちなみに私はメイシーでした。メイシーというアニメキャラがいることを知らないで選んでしまってとても恥ずかしかったです。(笑)

日本ではどうなのかわかりませんが、フィンランドの英語学習の1つの特徴は会話が多いことだと思います。そしてその会話は教科書の通りの会話ではなく、自分の言葉で話すといった重要なコミュニケーション能力を養います。クラスの人とペアで話したり、先生に何か聞かれたら教科書から出た文章ではなく、自分で考えた文章で答えます。英語の授業なので、もちろん英語で話すことがほとんどですが、必要な時にはフィンランド語で説明したりします。

そもそも英語を聞く機会が多い

学校だけでなく、フィンランド人は子供の頃から日常的に英語を聞く機会がたくさんあります。テレビでは英語のドラマや映画が毎日のように放送されていて、子供のアニメ以外はフィンランド後には吹き替えされていません。私は小さい頃にタイタニックが初めてテレビで放送されたときに英語で観たのを覚えています。ハリーポッターの映画が出たときにも、フィンランド語の吹き替えなど存在もしないので最初から最後まで英語で観て、イギリス英語の響が好きだったの覚えています。もちろん子供だったのでそんなにわからなかったですし、字幕も読めなかったと思いますが、とにかく子供の頃から耳が英語に慣れていたことは確かです。

テレビや映画以外にもゲームを通じて英語を習いました。少し変な感じがするかもしれませんが、英語に翻訳された日本のゲームをすることで英語を覚えていきました。学校ではまだ英語の授業が始まっていなかった頃に「ゼルダの伝説」の英語版で遊んだり、英語の授業が始まってからではもっと難しい言葉がある「テイルズシリーズ」のゲームの英語版も日々楽しみました。楽しく、自然に英語が身について行った感じです。

もちろんフィンランド人のみんながゲームをやっている訳ではないですが、ほとんどの人は、何かしら「英語に関係するもの」にハマる気がします。その物はテレビドラマだったり、ゲームだったり、漫画だったりします。共通することは勉強よりも楽しむことがメインになることだと思います。私が英語でゲームをした理由は「英語が習いたい」からではなく、「フィンランド語のものがないから英語でやるしかない」ということでした。映画やドラマなども、フィンランドのものではない限りアニメ以外には吹き替えされているものが少ないので英語で楽しむしかありませんでした。

大学では英語ができて当たり前

私はフィンランドの首都圏にある大学に通っていましたが、他の大学に通っている人とも話をしたことがあるので、ある程度全部の大学に共通する話だと言えます。フィンランドの大学では、英語ができることが当然のことです。英語ができなければ教科書も読めないですし、資料もわかりません。英語ができない場合は試験勉強が困難になります。大学受験の参考文献も英語で書かれていることがあります。声に出して話すことができなくても英語で難しい文章を読めない人は大学を卒業することがとても困難になる場合が多いです。

私の場合は日本語を勉強しましたが、資料や教科書はどれも英語と日本語でした。先生が用意した資料以外にフィンランド語がありませんでした。そして、副専攻として勉強した心理学では心理学史の英語で書かれている論文や、英語の教科書が唯一の参考文献でした。英語ができなければ本当に卒業できなかったと思います。

その反面、大学には英語の授業がほとんどありませんでした。選択科目として取ることができましたが、取った人に会ったことがありません。取らないといけない授業が1つだけで、それが終われば英語はもう勉強しなくて大丈夫でした。

ちなみに、その1つの授業がとても難しかったです。いつも英語の成績が良くて英語ができると思っていましたが、大学では発音のニュアンスが重要になり、英語圏の先生がアクセントやイントネーションができる前提で話を進めていきました。リスニングには問題なかったですが、いざ自分で話すことになったら思い通りに話せなくて辛い思い出をしました。ただ、私は日本語のリーディングに関して、アクセントやイントネーションが苦手なので個人の特徴かと思います。もう少しできたら嬉しいですが、頑張ってもあんまり良くならないので言いたいことが通じればいいかなと思っています。(笑)

最後に

フィンランドの英語が世界トップレベルと言える理由がわかりましたでしょうか?個人的な意見が多いですが、少なくてもある一部のフィンランド人に当てはまると思います。短くいうと、フィンランド人は英語ができる理由は、子供の頃から英語を使わないといけない環境に置かれてるからです。テレビを観ていても必要で、大学や仕事でも必要になることが多いです。さらに、ヘルシンキのような大きい街に住んでいたら外国人に出会うことも多く、カタコトな英語だとしても毎日コミュニケーションを取ることによって徐々に直っていきます。

フィンランドに比べて日本の英語の授業はどのような感じなのでしょうか?とても気になりますのでもし時間があれば、コメント欄に書いてください。

スポンサーリンク

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です