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フィンランドのことわざを10選紹介

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フィンランドの昔からある知恵をことわざの形で紹介していきます。

ことわざはフィンランド人にとってとても大切だと思います。日常的に使うことが少なくても、ことわざからの知恵が多くのフィンランド人の日常生活に影響しています。そして、謙虚なフィンランド人は人にアドバイスをするときにことわざを使うことが好きかもしれません。昔からの知恵を伝えても、自分が偉そうに見えないからでしょうか。

フィンランド語の発音がわからなくても意味だけでも覚えられたら面白いと思いますので、フィンランド語のレベルに関係なくお読みいただけたら嬉しいです。

Minkä taakseen jättää, sen edestään löytää

「置いていくものは再び前に現れる」

この諺の意味は、昔の嫌なことはいつか振り帰ってくるという意味です。悪いことをしてしまったことを自分では忘れていても、どこかでバレてしまったりします。他にも何か解決していないこと、中途半端に処理したことがあったら、それをいつかしっかり解決していかなければならないという意味も含まれています。

Moni kakku päältä kaunis

「多くのケーキは見た目が綺麗だ」

ことわざの意味を説明すると、表面が綺麗に見えても、中身はそうではない可能性があるということです。綺麗な人でも性格が悪かったり、すごく美味しそうな赤いトマトも味が苦かったりします。表だけ見ても中身はわからないという意味も含めて人や物に対して使えることわざです。昔の時代からの諺で、カレヴァラなどに詩として表現されました。

Ei ole koiraa karvoihin katsominen

「犬は毛を見てはいけない」

上で説明したことわざとほぼ同じ意味ですが、言葉だけを訳すと全く違いますね。外見だけで判断してはいけないという意味です。特に人間に対して使うことが多くて、人の性格のことで使えます。見た目だけでどんな人か判断できない、判断していけないという意味です。とても古い諺で、1702年に発売されたフロリヌス・ヘンリク(Henrik Florinus)の詩集に書かれています。

Joka kuuseen kurkottaa, se katajaan kapsahtaa

「モミに伸びようとする者はビャクシンに落ちる」

モミが大きくて、ビャクシンが小さい木ですね。この諺の意味は「あまりにもすごいこと、大きいことを目指そうとすると最終的に失敗する」ということです。フィンランドで生えているビャクシンの葉っぱが針のように鋭いので、痛い目に遭うという意味も含まれています。

Ei kysyvä tieltä eksy

「聞く者は迷子にならない」

道だけではなく、全体的にわからないことや知らないことがあれば聞くべきだということです。自分が知らないことを否定したり、恥ずかしく思ったりしないで、知らないことを聞くことが大切です。知っている振りをしてしまうと、いつか大変なことになってしまうかもしれません。

Mikä laulaen tulee, se viheltäen menee.

「歌ってくるものは口笛を吹いて去っていく」

簡単に手に入ってしまうものは、同じくらい簡単に失ってしまうという意味です。例えば、宝くじでお金を当たった努力をしていないお金はあっという間に使ってしまいます。努力して得たものの方が価値があるということです。

Aamu on iltaa viisaampi

「夕方より朝の方が頭がいい」

寝る前に何か考え事をしていたら、いつもストレスや不安になっていませんか?この諺はまさにそのことを指しています。疲れていて、外が暗い夕方や夜より、ぐっすり寝てから朝に考えた方がいいということです。どんなに難しいことでもきっと朝の方が気持ち的にも明るく考えられます。

Joka toisella kuoppaa kaivaa, hän itse siihen lankeaa

「人に穴を掘ろうとする人は、自分でその穴に落ちる」

人を陥れようとしする人は、自分で落ちる。人に悪いことをしようとする人は、自分に悪いことが起きる。他の人に悪いことをしようとしたり、願ったりしたらその悪さが自分に返ってくるという意味の諺です。

Älä nuolaise ennen kuin tipahtaa

「落ちる前に舐めないで」

翻訳だけでは少し意味不明だと思いますが、こちらの諺は「急いては事を仕損じる」という日本語の諺と同じような意味です。要するに、喜ぶのはまだ早いという意味です。もう少し待って、もう少し頑張ってから喜びましょうという意味です。

Paistaa se päivä risukasaankin

「枝の山にも太陽の光が当たる」

陽がどこにでも当たりますね。うまくいっているかいっていないか関係なしに、太陽の光がみんなに当たります。どん底に落ちている気持ちでも、どんなに落ち込んでいても、太陽の日は浴びることができるという意味です。どんなに辛くてもいいことがあります。

まとめ

フィンランドのことわざを10個紹介しましたが、いかがだったでしょうか?特に心に響いたフィンランドの知恵があったでしょうか?

ぜひ、感想やみなさんが好きなことわざをコメント欄で教えてください!理解できないことわざがあったら、それもコメントで聞いていただければさらに説明します。

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