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ただの勘違い?フィンランド情報の嘘と本当

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日本のテレビでフィンランドが取り上げられるたびに、フィンランドの素晴らしいところが挙げられます。フィンランドの教育のレベル、幸福度ランキングで一位になっている国民の幸せな生活、森の中でリラックスすること、みんな英語がペラペラ、などと色々と取り上げられます。

しかし、これが全部本当なわけではありません。どれも人によっては一理はあると言えるのですが、フィンランド人のみんなにとって真実だとは言えないです。

北欧のフィンランドにまつわる情報の中で、一体何が本当か、そして何が嘘か、この記事でフィンランド人の私が説明していきます。

嘘その1:学校は宿題がない

フィンランドはPISAランキングで上位になることが多く、教育のレベルが高いと認識されています。レベルが高いかどうかは正直わかりませんが、今回はそれとは違う誤解について話したいです。

なぜかよく聞くのが、フィンランドの学校には宿題がないという話です。

これは、完全に嘘です。フィンランドの学校は宿題があります。小学校から高校まで、ほぼ毎日宿題が出ます。私の経験上、逆に宿題が出ない授業の方が珍しいです。中学校の先生が「今日は宿題出ません」と言ったときの気持ち良さは未だに覚えています。

ただ、日本より宿題が少ない可能性というのはもちろんあります。私は早稲田大学で1年間留学をしましたが、毎日何ページも宿題が出て、週に一回長めのレポートを出さなければいけない授業も多くてびっくりしました。少なくとも早稲田の外国人向け日本語の授業の方がヘルシンキ大学より宿題が多いということは、はっきり言えます。(笑)

ちなみに、フィンランドには休みが多いイメージもありますが、学校の休み期間も意外と日本と変わりません。日本での年間授業日数は196〜205日だそうですが、フィンランドでは190日です。大して変わりませんね。

嘘その2: いじめがない

フィンランドは幸せな国でいじめもなく、みんな仲良く平和に暮らしていると言われています

そのような国があったらどれほど幸せでしょうか?残念ながら、フィンランドにもいじめがあります。学校にもいじめがあり、職場でのいじめも普通にあります。人によるとは思いますが、何らかの形でいじめに触れたことがある人がほとんどだと思います。

私自身も、いじめに遭ったことがあります。末っ子だからかわかりませんが、小さい頃は結構甘えさせてもらいました。家族や親戚に可愛がってもらって、小学校に入るまで怒鳴られたこともなかったです。そして、小学校の一年生の頃にいじめに遭いました。初めて他人に酷いことを言われた経験をして、未だにはっきりと記憶に残っています。

私の場合は、友達がかばってくれたこともあっていじめが一年ほどで終わりましたが、もっと酷いいじめに遭った人、今も遭っている人がたくさんいます。日本よりいじめが少なく、いじめの程度も日本の悪い例ほどではないかもしれませんが、それでもいじめがあります。少ない理由というのも、単にフィンランドの人口が少ないというだけかもしれません。

嘘その3:フィンランド人はみんな幸せ

皆さんにとっての「幸せ」とは何でしょう?

やりがいのある仕事をし、森の隣にある持ち家に住んで、休日は家族や友達と別荘などで充実した時間を過ごすというのは幸せそうですね。

しかし、嫌いでもない仕事をして、夕方は家でテレビを見ながら同棲相手と楽しく話したり軽く喧嘩したりして、たまに友達と遊んで、嫌いでもない生活を送るというのは、絶対に幸せなことだと断言できるでしょうか?

自分の生活を説明するならば、おそらく過半数のフィンランド人は上の二つだと後者の方になると思います。つまり、なんとなく嫌いでもないけど、完全に満ち足りているというわけでもないと思います。

仕事への不満が少なくても、その仕事をしなくてもいいということになったらやめるフィンランド人が多いでしょう。大学の学費が無料なので恵まれていると思う人もいれば、バイトをしなきゃ家賃が払えないから辛いと思う学生もたくさんいます。森の近くに住んでいても毎日森の散歩でリラックスする人は少ないですし、森に行くこと自体が嫌だったり、家から出るのも面倒になるときもあるでしょう。

フィンランドのいいところとして自然災害の確率の低さも挙げられるますが、地震や津波、土石流や森林火災などのリスクが小さいことを日常生活で意識している人ってそんなに多いでしょうか?
要するに、外から見たフィンランド人の「幸福」というのは、よく見たらただの普通の生活です。なんとなく不満がない、なんとなく大丈夫、なんとなく生きていける生活です。

実際自分のこと「幸せ」だと思う人は少ないですが、自分の人生に「なんとなく満足している」という人が多いです。

嘘その4:フィンランドは年中寒く毎年雪に覆われる

フィンランドでは近年、夏の猛暑が続いています。コウボラという街では、31日間連続で最高気温は25度以上で、フィンランドの連続での猛暑日の記録を更新しました。要するに、夏ならフィンランドも暑い時があります。秋と春は夏に近ければ近いほど暖かいし、冬に近いほど涼しいと大まかに言えるでしょう。冬は平均的に寒いですが、積雪や温度は場所にも年にもよります。ヘルシンキなら、全く雪が降らない年もあります。フィンランドの気候と天気はなんだかんだで北海道に似ていると思います。冬は寒いですが、夏は結構暑いです。

嘘その5:フィンランドは小さい国

私自身も「小さい国のフィンランド」というときがありますが、これはあくまでもイメージ的な意味合いです。フィンランドの実際のサイズを考えたら全く小さくありません。というのも、フィンランドの面積はおよそ338 448平方キロメートルだからです。これはほとんど日本の面積と変わりません。日本の面積は377 930㎢です。

世界の国々の面積ランキングを見ると、日本は61位で、フィンランドは64位です。ノルウェーやイタリア、イギリスなどの国は、フィンランドより小さいです。実際のところ、E Uの国だけを見たら、フィンランドは5位の面積を誇ります。

フィンランドは小さい国だと思われる理由は、おそらく人口や人口密度にあるでしょう。ウィキペディアの人口密度ランキングではフィンランドは205位で、これは日本の39位と比べると、とても低いですね。

ちなみに、フィンランドでは、移動距離が長くなります。ヘルシンキからサンタクロース村まで800キロメートル以上あり、車で10時間かかります。

嘘その6:フィンランド人はみんな英語がペラペラ

最近、フィンランドの公用語は英語だと勘違いしている人に会いました。フィンランド人は友達と話すときに英語を使わないと言ったらとてもビックリされました。フィンランド人は毎日英語を使って生活しているとすっかり思い込んでいたようです。

ここまではいかないですが、フィンランド人はみんな英語がペラペラだと勘違いしている人が結構いると思います。これは、半分本当なのかもしれません。フィンランド人は確かに、英語ができる国のランキングで上位になることがよくあります。英語の教育のレベルが高く、テレビさえ付ければ常に英語が耳に流れます。

しかし、フィンランドの公用語はフィンランドとスウェーデン語であり、英語は入っていません。母語としてフィンランド語を話す482万人に比べると、母語として英語を話す国民はたったの2万人ほどです。

かといって、英語をペラペラに話せるフィンランド人が多いのは事実です。ただ、みんなではありません。私の祖母に英語でハローと言っても通じないかもしれません。

嘘その6: フィンランドはスカンディナビアの国である

みなさんはフィンランドがスカンディナビアに入ると思っていませんでしたか?スカンディナビアというとき、フィンランドは本来入りません。

さいごに

フィンランドについてのよく聞く嘘を6個紹介しましたが、いかがだったでしょうか?どんなことでも、このように間違った情報が広まることがありますね。さらに広まることがないように、はっきり分からないことや疑問があった時は聞くようにしましょう!

ということで、何かフィンランドについての質問があればいつでも気軽にコメント欄やSNSなどで聞いてください。

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2 Comments

  1. あけぼの あけぼの

    ご指摘、有り難うございます。個人的に北欧圏の研究、と言えるほどではありませんが、調べ続けているので、日本での報道や紹介を読むたびに、間違いや誇張が気になって仕方ありませんでした。フィンランドの方からの率直なお言葉が聞ける事、とても嬉しく有難いことです。これからもブログを楽しみにしております

    • ミルバ ミルバ

      コメントありがとうございます!北欧の研究というのはすごいですね、気になります。日本では北欧に対するイメージが独特かつ曖昧なので、不正確な情報も結構ありますね。フィンランド人の視点を、これからも日本語で発信していくので、ぜひ読んでください。

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