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日本ではデートに行ったら男性が奢ることが、比較的に多いかもしれません。学生だったら割り勘や自分で払うこともありますが、社会人になり安定した給料が入れば、男性が彼女に奢ることが基本になっていると思います。そして交際関係だけでなく、友達や同僚とご飯食べに行くときにも奢ることや女性は奢られることがあります。
しかし、フィンランドで誰かとご飯を食べに行ったら奢ろうとしたら断られる可能性が高いです。
フィンランドでは奢ろうとしても断られる可能性がある
フィンランドでも奢ることや、奢られることはありますが日本に比べてとても珍しい現象です。
特に男性が女性に奢ろうとした場合、断られる可能性があります。矛盾しているかもしれませんが、男女平等が進んでいるフィンランドでは男性からの「お金持ちアピール」は悪い意味で受け取られる可能性があります。さらに女性からすると「自分で払える」とビジネスウーマン的な考えもあるかもしれません。奢ろうとしたら「払えないと思っているの?」とムキになる人もいると思います。
ちなみに、デートの場合は誘った方が奢るという考え方の人もいるので女性が奢ることもあります。
さらに、友達の間での奢る・奢られることがデートよりも珍しいです。私は20代まで生きてきて、大学生活もしてきましたが友達におごってもらったことも、友達に奢ってあげたことも一度もありません。同い年の友達は当然でも、先輩が奢ってくれること、お金を多く持っている友達が払ってくれることなどもあり得ないです。
まとめていうと、もしフィンランド人に奢ろうとして断られてしまったら、あんまり気にしないようにしましょう。そして逆に奢ってもらうと思ったときに相手が奢ってくれなくても、大して気にしないでください。特に女性の場合は、デートなどで金額が安くても奢ってもらわないことがありますが、あんまり気にしないようにしましょう。
割り勘はしない
日本では最近デートでも割り勘が多いとネットの記事や雑誌の研究結果などでよく言いますね。フィンランドでは奢る習慣がなかったら割り勘になるよね?という決断になる人が多いと思いますが、実はそうでもないです。
日本でいう割り勘は参加者の同等割にして代金を支払うということです。要するに、みんなが何を頼んだかに関係なく参加者の数で金額を割って払います。例えば、特に居酒屋などだとみんな均等な金額を支払いますよね。このようなことはフィンランドでは固定値段があるビュフェ以外にありえないです。
フィンランドでは、人数で分けないで頼んだ分を別々に払います。会計を別々にすることが一般的なんです。例えば、私はデートで高いステーキを頼んで、彼氏が安めのハンバーガーを注文していたら、当然会計時には私の方が多く支払うことになります。レシートに書いてあるステーキの値段を払って、彼氏がハンバーガーを払うからです。
もしも個別会計ができない場合には、自分で注文した分を1円たりとも誤差がないようにぴったり払います。どんぶり勘定は考えられません。
ぴったり自分の分だけ払うのはお店だけではない
個人的な経験ですが、この前友達が私の家に泊まりに来ました。子供の頃からの親友で、離れて住んでいる今もすごく仲がいいです。
泊まる日に少し街を観光してからスーパーマーケットに行きました。その頃に住んでいた家の近くにあんまりお店がなかったので、家でご飯を作ることになり一緒に買い物をしました。ご飯の材料のほか、ポテトチップスやお菓子なども書いました。そして、セリアック病で小麦が食べられない友達にグルテンフリーのパンも買いました。
レジに行ったら友達がポイントカードを持っていなかったので、私が払うことに。荷物をリュックに入れて、私の家に戻りました。
買ったものを冷蔵庫に入れ終わったら、友達が「レシートちょうだい」と言ってレシートを渡しました。友達がスマホの電卓を開いて、計算し始めました。「パンは私が食べるから私が払うね。余ったら持って帰る。」「チーズは大きいから多分こっちに残ってそっちはほとんど食べるから少なめに払っていい?」などのようなことを言いながら計算機を打っていました。
そして、結果的に10セント(およそ12円)までぴったしの金額を計算して、自分の分を現金で払ってくれました。ちなみに、現金ないときはモバイルペイというワンタッチで支払える方法を使っているのでどんなときにでも10セントまでぴったりに払えます。
フィンランド人はケチなのか?
この記事を読んだら、フィンランド人はお金に厳しくてケチだと思ってしまうかもしれません。思っていたとしても怒るようなことはないでしょう。実は、フィンランド人の私もこの記事を書きながら「え、私たちってケチなのかな?」と思ってしまいました。
しかし、私が思うにはフィンランド人はケチでないです。
ただ単に、フィンランドでは日本のような奢る習慣がないだけです。仮に奢ったとしてもお返しはないかもしれないし、良い思いで奢ろうとしても失礼だと思われるかもしれません。奢ってもらうのが悪いから断れる可能性もあります。単純に「自分の分を払う。」というのが一番合理的だということも理由の1つなのかもしれません。人に借りを作らない文化ですね。
子供の頃からドナルド・ダックのコミックのアンクル・スクルージ、『スクルージ・マクダックとお金』のお話を見てきたフィンランド人が、1セントでも大切にするように育ってきたという影響もあるかもしれませんね。
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楽しく拝見させていただきました。
自分の分は自分で支払う、ある意味当たり前のことですねー。
いい意味で個人主義というか優劣をつけることを良しとしないのかな。
奢る行為はマウンティングの場合も多くありますので、個人的にはキッチリ分けて支払う方が好感持てます。
日本で1円まで分けると面倒ですけど。