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フィンランドのコロナ最新速報!大学生の飲み会実施、授業や電車ではマスク着用

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フィンランドの新型コロナウイルス状況について書いたのは、2ヶ月以上前の8月上旬です。この頃にはコロナウイルスの感染数値が収まっており、感染者の数がある一定のラインに上がらず、収束した状況になっていました。

しかし、8〜9月から学校や大学は新学期が始まり、社会人の多くもリモートワークから通常勤務に戻りました。こういったことにより、感染状況はどうなったでしょうか。この記事では、北欧フィンランドの現在の新型コロナウイルス状況を説明していきます。

予想通り感染者が増えている

フィンランドの保健福祉研究所「THL」の専門家などによると、秋になると感染者数が増加することの予想がついていたということを説明しています。

言うまでもないかもしれませんが、人が他人との接触が増えたことが原因だと思われます。大学はリモート授業が多いですが、小中高の生徒は通常通り教室で行われる授業がほとんどです。現在でもリモートワークを続けている人がいるものの、休みが開けて職場に戻った人も多いです。日本では、Go To トラベルやGo To イートキャンペーンというようなことを行っているようですね。フィンランでは、そういった割引政策やクーポンといったものはありませんが、旅行をしている人も徐々に増えている傾向にあります。

そして、新型コロナウイルスの感染の数値を見ると、、

実は、感染者数は春の一日のピークを超えています。

フィンランドの新型コロナウィルスの感染者数は最近一日あたり200件程度です。昨日発表された新しい感染の数は219件です。

2週間で診断された感染の数は2894件です。保健福祉研究所の統計によると、2週間前のここ2週間の周期に比べても、798件も多くなっています。要するに、2週間前の状況と比べると感染者数は急激に上がっています

フィンランド全体の新型コロナウイルス感染の合計は1万4474件で、すでに1万人に達しています。

マスク着用は推奨されている

春にも感染の数は今と同じ程度で、死亡率が今よりも高かったです。しかし、春にはマスク着用が厳格化されることはありませんでした。

なぜかというと、そもそもマスクがなかったからです

フィンランドには、マスクを着用する人が多くないので、供給量も少ないです。新型コロナウイルスの感染拡大から購入する人が少しずつ多くなったことと、一部では高額な転売行為があったので、ドラッグストアや各お店からマスクが消えてしまいました。

しかし、現在では、マスク不足が解消されており、スーパーやコンビニでも手軽な値段でマスクを買うことができます。日本で売っている安いマスクよりは高いですが、一枚1ユーロよりも安く購入ができることもあります。さらに、マスクを買えない人にはマスクを無償で提供されています。大学などの施設でも全員にマスクが配布されています。

私も今日大学で授業がありましたが、大学の入り口から入ったらすぐにマスクの箱があり、10枚入りのパックをもらいました。隣に消毒液が置いてあるので、その場でパックを開けて一枚を着けました。残りの9枚は持って帰りましたが、今度大学での授業があったら使うと思います。ただ、ほとんどの講義はリモート授業になっているため、あまり授業がないので余るかもしれませんね。外出時に大事に使おうと思います。

ちなみに、今日受けた授業ではとても広い教室が使われていて、2メートルほどのソーシャルディスタンスを保つことができましたが、私が通っている大学はどんな時にもマスクをするようにという方針があるため、ソーシャルディスタンスを保てると言ってもみんなマスク着用を徹底しています

他にも、電車やバスではマスク使用が推奨されています。スーパーのウェブサイトにも「マスクをするように」と書いてあったりします。

ただし、あくまでも推奨です。マスク着用はフィンランドの法律によって義務化はできません

地域によって差が大きい

感染対策も感染の数も、地域によって大きく違います。

フィンランドのもっとも人口が多く人口密度が高い街、首都のヘルシンキでは4771件も出ています。2週間だけで847件が出ていて、約フィンランドの三分の一の感染はヘルシンキで診断されたものです。

これに比べて、私が今住んでいる街では合計で50件も出ていません。7万人ほどの小さな街ですが、小さいということよりも重要なのはヘルシンキや他の大きな町から遠いということだと思います。電車も不便で、観光地もあまりなく、この街に用事がなければ通る人はほとんどいません。大学はあるので賑やかですが、意外と感染者数が少ない傾向にあります。

「意外と」はどういう意味なのか、これから説明していきます。

大学生はコロナに関係なく飲み会やイベント実施

私は今年の秋から大学に入り直したので大学では、どのようなルールがあり、新型コロナウイルスの対策なども詳しく見ることができます。

表面上では、大学のイベントや集まりが禁止されています。9月に授業が始まりましたが、最初からほとんどの授業はパソコンでのリモート授業で、参加必須なイベントもどれもインターネットとオンラインを使ったリモートです。同じタイミングで大学に入った人と話していますが、現在はズームのブレイクアウトルームでの会話です。グループワークも基本的にズームやスカイプのようなサービスを使っています。

しかし、イベントが開催されていない訳ではありません。色々と規制が厳しい中、実際にイベントが意外と多く開催されています。

フィンランドで新入生を手伝ってくれるのは先輩のチューター(フィンランド語:tuutori)です。チューターは大学のことを教えてくれることもありますが、役目の多くがイベントを開催することです。新入生がお互い仲良くなれるように、色々と会う機会を作ってくれます。

このようなイベントは今年はないはずだと思っていましたが、実際に大学に入ったらイベントの多さにびっくりしました。しかも、参加してみたら全くコロナの予防対策が守られていませんでした。マスクが置いてあることもなく、1mから2mのソーシャルディスタンスも保たれていない密室の空間で開催されていました。

私は今通っている大学の2つのイベントにしか行きませんでしたが、このような経験は他の大学生にもあります。コロナの感染が多く出ているヘルシンキでもイベントが開催されて、ニュースになりました。

さいごに

フィンランドの新型コロナウイルスの感染状況は今とても深刻です。1日に200件ほど感染者が出ていることが続く中、感染防止の対策は緩いように思うフィンランド人が多いです。フィンランドの首相のサンナ・マリン氏もこの間コロナに接触した情報があります。私はできるだけ外出は控えていますが、どんな人にでも感染のリスクが潜んでいます。フィンランドのような人口が少ない国でも、もはや誰も安全とは言い切れないのです。

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