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フィンランドのコロナ状況。第2波?大学はリモート授業を継続?

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フィンランドでは、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いてきました。国によっては再び状況がひどくなり、第2波が起きているようですね。イランなどでは、再び感染者が増えたのにも関わらず、経済のために外出制限を解除し始めています。フィンランドでも制限がどんどん緩和されており、施設やお店も次々に再開しています。

このままだと、第2波が来てしまうという不安があるかもしれないです。今後もこのようなことが起きると想定されるのであれば、リモートワークが続くのでしょうか?秋に学校が始まれば、感染拡大が再び起きるのでしょうか?最新の報道情報が出れば、今後も発信していきたいと思っています。

それでは、現在のフィンランドの状況を細かく説明していきます。

今の感染状況は?

フィンランドの今までの感染者数は合計で7,040件ほどで、死亡者の数は324人です。先週には合計で145件の感染が見つかりました。感染率は、10万人につき3件だということです。先々週の226件に比べても、5月初めの1日だけで100件以上の感染に比べても、明らかに感染数は減っています。

ということで、コロナウィルスの感染は減っているものの、ゼロにはなっていません。死亡者は、3日前に1人でした。フィンランドでもコロナウイルスの危機がまだ終わっていません。

感染がゼロになっていないのですが、徐々に制限が緩和されています。図書館が再開されたのは6月1日で、レストランや博物館、人が多く集まる遊園地なども開いて良いという許可を得ました。ただし、どこも入場に制限がかかっています。ヘルシンキの有名な遊園地「Linnanmäki」(リンナンマキ)が1日に5000人以上が入れないように入場を制限していて、レストランやカフェは座席数を減らすようにと要請されています。スーパーやコンビニも未だに消毒液が置いてあり、レジには店員と客の間にプラスチックの壁があります。どこに行っても、アナウンスや注意看板でソーシャルディスタンスを取るようにと呼びかけています。「リモートワークができる人は秋まで家から仕事するべきだ。」という注意も出ています。

感染が落ち着いていると言っても、生活が普通に戻るにはまだ時間がかかるということです。

第2波が来ない可能性?

フィンランドではコロナウイルスの感染数がまだゼロになっていないものの、第2波が来ることに対して意見が真っ二つに分かれ始めています。4月、5月などのニュース記事を見れば政治家や健康に関する専門家の誰もが第2波に関して注意を呼びかけていましたが、6月になった今では情報の内容が変わっています。第2波が必ず来ると言ってきた専門家たちは「来ないかもしれない」という見解に偏り始めています。

ヘルシンキ大学の免疫学の教授Seppo Meri(セッポ・メリ)によると、今のような状況が続ければ第2波は来ない可能性が高いそうです。

メリ教授によると、専門家や国民がコロナウイルスについての情報をたくさん得たことで、効率よく予防することが可能になりました。教授によるとフィンランド人は感染予防がしっかりしているのが1つの理由です。ソーシャルディスタンスなどを守っている人がほとんどで、集団で集まることもなかなかありません。クラスターが起きる可能性はありますが、全国的な感染拡大にならないだろうとメリ教授が言っています。

ただ、メリ教授も今後はどうなるかは不安だと言っています。気が緩んでしまったときには感染が再び広がってしまう可能性もあるので、第2波が必ず来ないという訳ではありません。

秋からも大学はリモート授業。小中高はどうなのか?

もしフィンランドで第2波が起きるとするならば、タイミングはおそらく秋です。なぜ秋かというと、フィンランドでは新学期が始まるのは秋の8〜9月です。

多くの大学は、3月から始まったリモート授業を続けるという発表をしています。インターネットを通じての講義や、メールで提出できる課題などで大学の授業を進めていくそうです。コロナウイルス以前にも、フィンランドの大学はインターネットプラットホームを使用することが多く、課題提出だけでなく、同級生と会話することや試験を受けることも大学のインターネットプラットホームを利用すれば簡単です。このままリモートワークが続いてもほとんどの分野で困らないでしょう

しかし、小学校や中学校などはリモートワークはそんなにうまくいきません。勉強だけでなく、人間関係も学校の大切な一部だからです。今年の春に一時的に家からの勉強やビデオレッスンのみになりましたが、生徒のためを思って学期の最後の2週間は、学校が再開され、生徒からも喜びの声が多かったです。

学校に行けるならそうした方がいいですが、みんなが一斉に登校してしまえば、コロナウイルスの第2波を起こすきっかけになりかねません。予防処置が徹底しているようなのでその点は少し安心できますが、それでも人が集まることによってクラスターが発生する可能性が高まります。

ロシアからの感染拡大のリスク?

ロシアではコロナウイルスの感染数が多く、合計で49万以上のケースが発表されています。昨日だけでも8,595件の新たな感染が発表されました。感染が最も多かったときは1日で11,656件が出た5月11日に比べては減っていますが、まだまだ感染数も死亡者数もとても高い状況です。

フィンランドはロシアと国境があり、ロシアとの関係も深いです。輸入輸出だけでなく、観光の面でもロシアがフィンランドにとって大切な国です。何年間もの統計では、ロシア人観光客が一番多いです。特にロシアの国境に近い街はロシア人の観光客がショッピングに来ることがとても多いです。

現在、ロシアとフィンランドの間の国境は封鎖されています。フィンランドからロシアに行くこともロシアからフィンランドに来ることも無理です。しかし、すでに制限解除の可能性もあると言われています。ロシアでコロナウイルスの感染拡大が落ち着いてからの解除ではない場合、フィンランドへの悪影響になりかねません

さいごに

フィンランドのコロナウイルスの感染拡大が落ち着いているとは言っても、まだまだ多大なリスクがあります。第2波の原因になることがいくつかあり、気が緩んでしまったら制限解除に関係なく第2波も第3波も来るかもしれません。1ついいことは、第2波が来たとしても政府も国民も予防の処置に慣れているので、早く終息させることができるでしょう。それでも、来ないことを願いましょう。

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