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フィンランド語を勉強したことがありますか?勉強したことがある人はおそらく、この記事の中で紹介する挨拶を必ず聞いたことがあるのではないでしょうか。下にスクロールして、「もう知ってるよ!」と思う人もいるかもしれません。
ですが、この記事は挨拶の言葉とその発音を紹介するだけのためではありません。フィンランド語には、他にも挨拶の仕方がありますが、この2つを覚えるだけで十分だと思っています。ですから、今回はこの最も一般的な言葉のフィンランド人にしか知らないニュアンスや詳しい使い方を教えていきます。
一般的で丁寧でもある「Hei」
フィンランド語を勉強したことがある人が誰でも聞いたことがある「Hei」。とても一般的で様々なシチュエーションで使える便利な挨拶です。簡単に「ヘイ」と発音しますので日本人でも言いやすいでしょう。英語の単語でも「Hey」という言葉があるので、同じ発音です。とても馴染み深い言葉ですので、覚えやすいですね。
さて、「Hei」はどのような場面で使えるのでしょうか。フィンランド人である私が「Hei」を使う場面を少しだけ例として紹介します。
・スーパーやコンビニなどのレジの人に挨拶するとき。とてもニュートラルで、レジの人の年齢などに関係なく使えるので便利です。
・電話に出るとき。「もしもし」の代わりに使う感じです。
・メールを書くときに最初の挨拶として。
・「すみません」のように、人に何かを尋ねるとき。知らない人に道を聞きたいときなどに使えます。
・話を聞いていない友達に呼びかけるとき。「ねえ、聞いてるの?」のように、「ねえ」の代わりに「Hei」を入れるだけ。
「Hei」は英語の「Hey」と発音は同じですが、印象的には全く違いますね。メールの中で「Hey」を使って挨拶してしまったら友達ではない場合はとても失礼な印象を与えてしまいますが、フィンランド語の「Hei」だと相手との関係に問わず使えます。ニュートラルで、丁寧ですが、ものすごく丁寧ということはないので、使えるシチュエーションが多く便利な言葉です。
友達の間でよく使う「Moi」
「モイ」と発音しますので、こちらも日本人にとって、とても発音が簡単な言葉です。「Moi」もとても一般的な挨拶で、フィンランドへ旅行をしたことある人は、おそらく誰でも聞いたことがあると思います。
「モイ」は「ヘイ」とあまり変わらない場合が多いです。スーパーのレジの店員に挨拶するときに使ってもいいですし、電話に出るときに使っても大丈夫です。メールの挨拶として使ってもいいのですが、少しくだけた言い回しになりますので仕事のメールなどでは控えた方が無難でしょう。お年寄りと話すときも念のために最初はもう少し丁寧な挨拶を使うといいと思います。
Kotus.fiの情報ですが、「Hei」と「Moi」の使い方には性別や年齢、地域によっても少し違いがあるそうです。レジの人がお客さんに挨拶する場合、お客さんが男性の場合「Moi」の方が多いそうで、お客さんが女性だと「Hei」の方が一般的だそうです。お客さんが年寄りの場合、「Moi」で挨拶することがあまりないそうです。さらに、首都のヘルシンキの地域だと「Moi」の方が多いですが、ラップランドなどでは「Hei」の方が普通だそうです。
他に違いを言うと、「Moi」をすみませんのように使うことはあまりないです。知らない人に「すみません、最寄りの駅はどこですか?」などと聞くときには、「Moi」ではなく、上で紹介した「Hei」を使う方が多いです。話を聞いていない友達に呼びかけるときも「Moi」を使いません。まとめると、「Hei」は挨拶以外にも使えますが、「Moi」の場合は挨拶としてしか使わないと言えるかもしれません。
複雑だと思うかもしれませんが、フィンランド人の私にもこのような違いは曖昧にしかわからないので、豆知識として頭に入れるだけで十分です。「Hei」の方が丁寧だということを覚えるだけでオッケーです!
「Moi」と「Hei」はちょっとした工夫でバイバイのときも使える!
上で紹介した「Moi」と「Hei」を覚えたと思いますので、ほぼどんなシチュエーションでも挨拶できるようになりました。ですが、別れる際の挨拶はどうすればいいのでしょうか?
実は、これも上で紹介した言葉でオッケーです。ただし、少し工夫が必要になります。次の言葉を見てください。
- Hei hei (ヘイヘイ)
- Moi moi (モイモイ)
- Heippa (ヘイッパ)
- Moikka (モイッカ)
実は、この4つの言葉は全部バイバイという意味になります。この4つも日本語でカタカナ読みの通りに発音して全く違和感がなくフィンランド人に通じますので、ぜひ声に出して練習してみてください。
こちらの言葉は「Hei」と「Moi」よりも使い方が人や地域によって大きく異なってくるので、ニュアンスを説明するのは少し難しいです。単純にいうと、自分で言いやすいものを使えばいいと思います。私は普段「Heippa」と言いますが、相手に合わせるときもあります。
注意点ですが、この4つはどれも日本語のバイバイのような言葉なのであまり丁寧ではありません。仕事の電話などは「Kiitos hei」(キートスヘイ)などのような、少し堅苦しい締めの挨拶の方がふさわしいです。ただ、フィンランド人は日本人に比べて丁寧さのレベルが大きく違うので、仕事の同僚や上司などにも使うことがよくあります。私は時々先生に対しても使っています。
ちなみに、「Heippa」と「Moikka」は人によって会うときにも使うことがあります。文脈やイントネーションで意味がわかるので勘違いすることはないはずですが、最初は別れのときにだけ使ったらいいかもしれません。使い慣れてきて、ニュアンスなどが分かってきたら好きなように使えばいいと思います。
最後に
今回の記事だけでフィンランド語の挨拶をいくつか覚えられたと思います。一気に全部を覚えるのは難しいという人もいるかもしれませんので、一個ずつ声に出して練習してみるといいかもしれません。私は以前、日本語の挨拶の仕方を勉強したときにアニメやドラマを観て、その中で自分の覚えた挨拶を発見して、実際の音で聞いて練習していました。フィンランド語でのドラマや映画、ユーチューブ動画など観れる機会があったらぜひ挨拶の練習をやってみてください。
フィンランド語を勉強した人、フィンランド旅行をしたことがある人でこの記事で紹介した挨拶を使ったことがある人がいたらぜひコメントしてください!あと、フィンランド語の文法や発音、「この日本語の文章をフィンランド語で言いたいけど、なんて言ったらいいの?」など質問があれば喜んで回答しますので、コメント欄に質問や意見を気軽に書いてください。
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