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コロナウイルスの第二波。フィンランドも危険

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フィンランドでは現在、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が収束した状況です。フィンランド人のSISU(シス)やストイックな性格も関係があると思いますが、夏休みのタイミングもあって外出が少なくなり、感染拡大が早くも収束したと言えます。

しかし、北欧の人口密度が低いフィンランドでもコロナウイルスの第二波が必ず来ないというわけではありません。秋になると、危険性がますます高まるとフィンランドの保健福祉研究所の「THL」が述べています。

これには、主に3つの理由があります。

1.学校が始まるのは秋

日本では新学期が始まるのは4月ですが、フィンランドでは新学期が秋にスタートします。小中高は8月の中旬手前で、大学も9月上旬までに始まります。

休み明けの影響がなぜ大きのかというと、フィンランドの学校の夏休みはとても長いからです。小中高は6月1日あたりから8月中旬まで休みになっていて、大学の多くはなんと4月末から9月上旬まで休みです。この間、学生や生徒は学校に行く必要がないので公共の交通機関をそれほど使われません。学校での会話や触れ合いももちろんありません。さらに、友達同士で集まることも学校がある時期より少ないです。

コロナウィルス感染症が流行する中、子供向けの趣味や、大学生のサークルのようなものも全部キャンセルになっています。今では収束したこともあり、実施できるようになっていますが、まだまだ不安があるので実際にはあまり開催されていません。このようなことも秋になり、再開されてしまうと、第二波が来てしまうというリスクが高くなってしまいます。

2.社会人も夏休み明けの時期

社会人は学生のように2ヶ月も3ヶ月も休みがなく忙しいのですが、そんな中でも休暇はあります。フィンランドでは、1ヶ月ほどの夏休みが一般的です。アルバイトの場合は、そこまで休暇がもらえないケースが多いのですが、フィンランド人でフルタイムの方のほとんどは1ヶ月ほど休みが与えられます。

社会人の夏休みが最も多い時期は7月です。6月に休む人もいれば、8月に休む人もいますが、7月は一般的にフィンランドの最も暖かい月なので快適な気候です。そこで休みたい人がほとんどです。子供がいる家庭も一緒に過ごしたければ、8月よりお互いの休みが重なる7月が理想的ですね。

そして学生と同じく、休みになっている社会人も仕事に行く必要がないので、家やコテージでゆったり過ごすことができます。買い物に行くのも混雑していないときにできますし、普段仕事でのランチをレストランやファーストフードなどで食べる人もいますが、休暇中には、家で食べるようになります。人と触れ合う機会が格段に減りますね。

学生の休みも社会人の休みもそうですが、ある意味でフィンランドは今、とても恵まれた状況になっています。ソーシャルディスタンスを取るのも多くの方にとって普段より簡単で、町から離れたコテージに長居することだってできます。自然もたくさんあるので、リラックスでき、ストレスが溜まりにくいのです。

夏休み明けになり、学校や仕事が再開してしまえば、この恵まれた状況が終わってしまったときに感染拡大してしまう可能性があるのは、正直怖いです。

3.国境封鎖が解除されたらどうなる?

フィンランドではいまだに「無駄な旅行を避けてください」という命令が出ています。しかし、この対応はいくつかの国々には、当てはまらないそうです。

フィンランドの外務省によると、28カ国への行き来は自由です。この国の多くはヨーロッパ内で、中にはフィンランドに近いノルウェーやデンマーク、ドイツやエストニアなどが含まれています。他には日本、韓国、タイ、ニュージーランドなども行き来が自由だそうです。国に帰ってからの自粛もしなくて良いということです。

解除された国境は国々の感染状況を配慮して考えられたことがよくわかります。フィンランドにとって大切なビジネス相手国でもあるスウェーデンとの国境はいまだに封鎖されています。隣のロシアからもフィンランドに入ってこれませんし、米国に行くのも不可能です。イギリスでさえ国境を越えては行けないです。

国境が開いたのは、2020年6月15日から7月13日の間だったので、もう前のことですが、今週の月曜日からはさらに多くの国の間で緩和され、旅行をすることが可能になりました。これが感染拡大にどれほど影響があるのかは、予想がつきません。

対策はされているが、安心はできない

どこの国もそうですが、フィンランドでは、まだコロナウイルスの感染拡大が100%収まったとは言えません。落ち着いて気が緩んでしまえば、突然感染者数が増加してしまう可能性があるのでしっかり対策をして、一人一人が入念に感染予防を心がけなければなりません。

フィンランドの保健福祉研究所によると、第二波を考えた対策があります。学校や職場に再びリモートワークを推奨し、国境が再び封鎖される可能性もあります。マスクもイギリスなどのように、一部の場所では使用を義務付けられることになる場合があるそうです。

どこの国にいても、第2波、第3波ということが起こるかもしれません。まだまだ安心はできないですね。

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