Skip to content

15時に直帰、上司にタメ口、一ヶ月の夏休み?!フィンランドの働き方を日本と比較してみた

スポンサーリンク

フィンランドの労働環境や労働観は、日本でもよく話題になるかもしれません。フィンランドの働き方についての本も日本語で出ています。今回は、そんなフィンランドの働き方について、私の実際の経験を踏まえつつ、日本と比較してみました。仕事に対する考え方によって意見が異なるかもしれませんが、労働があまり好きではない人(私)にとっては、人生の中で仕事が占める割合をミニマムにしようとするフィンランドの働き方・価値観は気に入っています。私のような方は、フィンランドで働きたくなるかもしれません笑 (そのような方は、前に書いたフィンランドで働く方法の記事もぜひ見てみてください!)

定時ぴったりに帰る

私は今フィンランドの会社でインターンとして働いていますが、毎日の勤務時間は昼休憩1時間を含めておよそ8時間です。これは、正社員と全く同じです。フレックスタイム制で、基本勤務時間は9時から15時までです。私の場合は基本的に8時ちょっと前から15時まで働いています。そして、他の人に関係なく、15時になったら直帰します。

オフィスに出勤する日は一週間2日だけですが、他の人も15時ぴったしに帰る人が多いです。そもそも、15時になる前からパソコンをしまったり、帰宅の準備をする人がとても多いです。私は最初入ったときは16時まで会社にいたときもありましたが、16時ごろになると事務所が本当にカラで、ほぼ人がいないです笑

このような働き方は、私のインターン先だけではなく、広く見られるものです。日本ではよく9時から5時まで働くというような文章を見かけますが、フィンランドだと一般的な勤務時間は8時から16時までです。何より、直帰が基本です。15〜17時ごろは退勤ラッシュのピークになります。

残業は基本的にしない

定時ぴったしに帰るということで伝わると思いますが、残業についてもう少し詳しくお話したいです。

フィンランドでは、自営業の方などを除いて、残業はとても珍しいことです。フィンランド語の残業という言葉「ylityö」も、あまり聞きなれません。フレックスタイム制の職場だと、日によって少し多く働くということもできますが、その時間を他の日に調整することが基本です。調整できない場合は、1~2日休みを取ってそれで調整することもできますが、これも実際にあまりないそうです。

フィンランドでは、「残業」することは印象が良くないものです。会社勤めの場合、残業をしないといけない人がいれば、仕事の効率が悪いと思われる可能性があります。「残業で寝られなかった」などと言ったら、「偉い」と言われることはほとんどないです。むしろ心配されたり、自己管理ができていないと思われたりします。

ちなみに私は、残業の経験が少しだけあります。高校生の頃に遊園地でアルバイトをしていたときの話です。勤務時間は閉店時間まででした。しかし、忙しい日だと、掃除やレジの決済などを含めると、閉店時間までに終わるわけがありません。この理由で何回か30分、長くて1時間くらい残業したことがあります。ちょっとグタグタで疲れていたので大変でしたが、残業手当はとても良かったので低時給のバイトでは残業が嬉しいことでした笑

ですから、私の経験から言えば、何かの店やクライアントのいる仕事であれば、勤務時間の終わりが閉店時間になっている場合、フィンランドでも「残業」というものはありうるかもしれません。

仕事おわりのの飲み会は年に1、2回程度

日本だと、仕事が終わっても同僚で集まって飲み会などをすることが多いでしょう。行きたくなくても誘われたら断り辛い場合があると思うので、疲れていても行く人が多いですよね。

フィンランドでは、同僚で飲みに行くという文化はあまり盛んではありません。同僚と仲良くなって友達になっていたらもちろん仕事が終わっても会うことがあるかもしれませんが、単に同僚関係でしかない人とは基本的に仕事外では会いません。

そして、同僚みんなで飲み会をするというのはとても珍しいです。このようなイベントは基本的には一年に一回しかないです。それは「Pikkujoulut」(リトルクリスマス)という、クリスマス前のイベントです。リトルクリスマスは同僚と祝うことも多いので11〜12月くらいの時期に、同僚と飲み会を開く会社も多いです。

ちなみに、リトルクリスマスも参加必須というわけではありません。会社によっては、同僚と仲良くなるために「行かないと」という気持ちになる人もいるとは思いますが、私の場合はそのような気持ちになったことがなく、行きたくないときは普通に断っています。他の人も「今回はいいや」と大して理由も言わずに断る人が普通にいます。

では、どうして同僚との飲み会の文化はないのでしょうか?

フィンランド人全員を代表することはできませんが、私からすると答えはとてもシンプルです。単純にいうと、どうして勤務時間外に友達でもない同僚と時間を過ごさないといけないのが理解できません(笑)仲が良ければ話は別ですが、それだったら普通に友達として会うことになると思います。

もちろん、飲み会は、会社で友達を作る機会にもなると思うので、悪いことばかりではないでしょう。ただ、仕事の後にはかなり疲れている私などにとって、飲み会がないことは本当に嬉しいことです。

上司や先輩にもタメ口

フィンランドの敬語事情については別の記事で詳しく書く予定ですが、ここでも軽く触れておきます。

シンプルに言うと、現代のフィンランドでは、敬語というものは使われていません。少し丁寧な言葉遣いにはもちろんできますが、相手によって言葉を変えると言うことはそもそもあまりないことです。要するに、先輩後輩に関係なく言葉があまり変わらないし、上司にもある程度砕けた口調で話します。

私は今インターンとしてフィンランドのある会社で働いていますが、上司に対しても普通に「モイ」とあいさつしているし、相談する時も友達との言葉遣いとあまり変わりません。強いて言えば、友達と話すときよりも、考えてから話すかもしれません。言いたいことをある程度まとめておいてから話すと言う感じです。話し方はそれほど変わりませんが、分かりやすく伝えるように意識しています。

フィンランドには敬語がないので、尊敬を表したいときは、上記のように考えをまとめてから話したり、行動で示したりするのが良いでしょう。

ちなみに、上司の呼び方も、下の名前に何も付けず、というような友達と全く変わらない呼び方です。苗字で呼ぶのが基本だという日本だと、ありえないことですね。

夏休みは1ヶ月くらい取る

フィンランドで正社員として働いている場合、基本的に夏休みを1ヶ月くらい取ることができます。そして、この「取ることができる」休みを取らない人はいません。春や秋にずらすことはできますが、どこかでは絶対に取らないといけません。

正社員とは言いましたが、アルバイトでもある程度の夏休みが取れたりします。1ヶ月も取れるケースは少ないですが、フルタイムではなくても毎日働くということにはなりません。

さらに言えば、管理職もしっかりと夏休みを取ります。私のインターン先の上司もおよそ1ヶ月間休んでいたので、その間に誰に悩み相談すればいいかわからなくて少し困ってしまいました。。。笑

ちなみに、学校の先生の場合は、生徒と同じように2ヶ月半くらいの夏休みがあります。ただし、先生の場合、これは休みというよりも「無職」の期間になることがあるので、休みとは少し違います。フィンランドの失業手当のシステムもこの先生の問題に配慮しており、夏の間は失業手当をもらっている先生が多いです。

早めに言えば理由問わずに休みが取れる

有給・無給にかかわらず、何かやりたいことがあれば基本的に休みが取れます。もちろん、とても大切な会議があったり、忙しい時期であったら少しずらすようにと言われる可能性もありますが、私の聞いた限り、基本的に休みが取れます。

ちなみに、私のインターン先の会社では、早めに言わなくても基本的に休みが取れます。私の先輩は、ホッケーのチケットをもらったという理由で同じ週の金曜日をホッケーの試合に行けるように有給にしました。他の人を困らせない日にちだったら、早めに聞かなくても休みが取れる可能性があります。

私も、インターンだったにも関わらず、普通に毎月のように有給休暇を使いまくっていました。「使いまくる」と言ってもインターンとしては月2日しか有給が取れないのでそんなに休んではないですが、しっかり使い切るようにしていました。使わないという選択肢はそもそもなかったですし、最後に一気に使うよりも定期的に休んだりして、やりたいことができるようにしたらいいかなと思ってました。

まとめ

ここまで、フィンランドの働き方の常識を見てきました。15時の定時に直帰、会社の飲み会がほとんどない、上司にもタメ口、一ヶ月の夏休み、休暇のとりやすさ、などなど。フィンランドの働き方の常識は、日本の方にとっては非常識なものに思えたかもしれません。ここには、フィンランドではワークライフバランスが重視されていることや、日本とフィンランドで労働に対する見方が違うことがあるかもしれません。あくまでも私個人の意見ですが、なるべく「はたらかないで、たらふく食べたい」と思っています!

もいもい!

スポンサーリンク

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です