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世界で一番コーヒーを飲む国?!フィンランドのコーヒー文化について

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フィンランドと聞いて、真っ先に思い浮かぶのは何でしょうか?おそらくサウナやサンタさん、ラップランドのオーロラなどでしょう。しかし、もうひとつ、フィンランド人からすると忘れてほしくないことがあります。それは、コーヒーです!

フィンランド人は、世界で一番コーヒーを飲みます。国際コーヒー機関によると、1年間で1人あたり平均1100杯もコーヒーを飲みます。というわけで、コーヒーはフィンランド文化を理解するためにとても重要なことです。

この記事では、フィンランドのコーヒー文化やコーヒー消費の歴史、そしてコーヒー関連の語彙を紹介していきます。ぜひ最後まで読んでください。

フィンランドのコーヒー文化の歴史

コーヒーがフィンランドに広まったのは1700年代のことです。1700年代はまだ「お金持ちのおじさんの飲み物」でしたが、1800年代にはもうすっかり一般人もコーヒーを飲むようになっていました。この時代の仕事の契約書には「定期的にコーヒーが飲める」という条件が書いてあることもあったそうです。さすが先祖たち!

ちなみに、コーヒーが禁止されたことも何度かあります。さらに、戦争時代などにはコーヒー不足が続きました。このような時にコーヒー愛が強いフィンランド人はコーヒーの代用品を色々と開発してみたそうです。その1つは、ライ麦とチコリーが入ったものでした。チコリーだけが入ったものもあったそうです。

チコリーは最近スーパーフードとして流行していて、コーヒーの代用にもなるとも言われているそうですす。まさに歴史からの学びですね!

現代のフィンランドでのコーヒーの消費

国ごとのコーヒー消費のランキングを見たことがあるでしょうか?1人あたりの消費を考えると、フィンランドはダントツ一位です。2011年の情報によると、フィンランド人は一年で1人あたり10キロのコーヒーを消費します。

10キロと言われてもあまりピンとこないと思いますが、あるフィンランド語のページによるとこれはコップでいうと1100杯です。要するに、一般のフィンランド人は一年で1100杯もコーヒーを飲みます。毎日飲んだとしても一日に3杯ということになります。かなりの量ですね。

ということで、フィンランド人のコーヒー愛はとにかく強いです!

ちなみにですがこの統計結果は例年変化がなく、およそ10キロのままです。最近精密な数字が書いてあったサイトを見ましたが、そちらでは9、9キロという微妙な数字が書いてあったので、そんなことは忘れてしまいましょう(笑) 

カフェではなく家で飲むことが基本

世界で一番カフェでコーヒーを飲むのは韓国だと読んだことがあります。どうしてコーヒー大国のフィンランドはこのランキングに入らないでしょうか?

理由はとても単純です。フィンランド人は家でコーヒーを飲むことが多いからです。誰の家にもコーヒー機があり、朝のコーヒーを家で淹れることが基本です。そもそもフィンランド人は家が好きなんです。

職場でコーヒーを飲む人も多いですが、これも基本的に職場にあるコーヒー機で淹れるので、カフェで買う必要がありません。ちなみに、職場にあるコーヒー機は、ネスプレッソのようなすぐにコーヒーが出るものもありますが、一番一般的なのは、自分で水やグラウンドコーヒーを入れて作るというタイプのものです。ただ、複数人がいる職場だとコーヒーを当番制で作ることができるので、とても楽です。

私も以前老人ホームでバイトをしていた時、休憩室のコーヒー淹れ担当になったことがあります。ただ、この時はまだコーヒーが好きではなかったので美味しいコーヒーの淹れ方が全くわからなくて、文句を言われた記憶があります。相当不味かったでしょうね笑

コーヒーはイベントの必須品

フィンランドでは、何かのイベントがあるとコーヒーがほぼ100パーセント置いてあります。例えば、結婚式やお葬式などでは必ずコーヒーが提供されています。誕生日会も時間が昼であればコーヒーがあるでしょう。

何かいいことがあった時に、コーヒーを飲むことで祝うことも多いです(もちろんコーヒーを飲むだけではなく、甘いものを一緒に食べるのも大事です)。このような祝いについて話す時はコーヒーという言葉を使うことが多いです。例えば、会社での送別会は「läksiäiskahvit」(送別コーヒー)と呼びます。他には、フィンランド人のスポーツ選手がメダルを取った時の「mitalikahvit」(メダルコーヒー)や、選挙で投票した後に飲む「vaalikahvit」(選挙コーヒー)もあります。日本語で言う「祝い酒」のようなイメージでコーヒーが飲まれているんですね。

深煎りよりも浅煎りが一般的

フィンランドのダントツで一番有名なコーヒーは浅煎りの「Juhlamokka」です。人によって他のブランドの方がいいという人もいますが、それでも浅煎りにする人が過半数を占めます。

最近では少しずつ変わってきていますが、いまだにカフェなどに行くと浅煎りしか置いていないことがあります。浅煎りを好まない人からするととても残念な情報ですが、特に小さめの家っぽい雰囲気のカフェだと深煎りがないことが多いです。

ちなみに私は浅煎りも飲めますが、断然深煎りの方が好きです。自分でカフェを選ぶ時は行く前に必ずコーヒーの種類を確認するようにしています。

フィンランド旅行のためになるコーヒー関連語彙

記事の最後に、コーヒーに関係するフィンランド語の語彙を少し紹介したいと思います。フィンランド語のメニューを読むのが楽になると思うので、ぜひ読んでくださいね。

まず、コーヒーは「kahvi」です。どこに行ってもこの一言を言えばコーヒーだということがわかります。格変化で「kahvia」になることが多いなので、この言葉をよく聞くかもしれません。ちなみに、方言によっては「kahveeta」や「kahvea」などという人もいます。アラビア語由来の言葉ですが、フィンランド語にはスウェーデンから来たのでスウェーデン語の「kaffe」の影響を受けたようです。

さらに、先ほど話した「浅煎り」と「深煎り」の言葉も重要ですね。浅煎りは「vaalea paahto」もしくは「vaaleapaahtoinen」です。これに対して、深煎りは「tumma paahto」もしくは「tummapaahtoinen」です。この間の中煎りは「keskipaahto」と呼びます。

フィンランド人はたくさんコーヒーを飲むので、イギリスのアフタヌーンティーのように時間が関係するコーヒーの言葉が色々あります。朝のコーヒーは「aamukahvi」で、午後のコーヒーは「iltapäiväkahvi」です。さらに、夕方のコーヒーは「iltakahvi」です。「Saunakahvi」という言葉も存在するらしいですが、個人的には聞いたことも使ったこともありません。サウナでコーヒーを飲んだこともありません。笑

さらに、とても重要な言葉があります。それは「kahvitauko」です。コーヒー休憩という意味です。仕事や大学の授業などでよく聞く言葉で、基本は10〜15分ほどです。フィンランドの公務員などの契約書には。「10分間のコーヒー休憩への権利がある」と書いてあります。

では、私はこれから「kahvitauko」に行くので、モイモイ!

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