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フィンランド人との会話での基礎知識

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外国人との会話で、言葉を理解していても、時には誤解というものが生じてしまいます。言葉の細かいニュアンスもあれば、ジェスチャーや相づちも文化によって違ったりします。そして、話す内容自体も人や国によって差があります。

この記事では、フィンランド人と上手く会話ができるように、会話でよくありがちなことを紹介していきます。フィンランド人が英語や日本語などを使って話していてもこの記事で紹介することが癖として出てきてしまうことがありますので、フィンランド語ができなくても役に立つはずです。

質問の答えは具体的に!

英語の「How are you?」という表現の使い方を知っていますか?「元気ですか」という意味の質問としても使えますが、返事のいらない会話のきっかけの言葉として使うことが多いです。「How are you?」と聞かれても、そのまま「How are you?」と返すこともあります。

しかし、フィンランド語にはこのような質問をした時に、曖昧さや抽象的な表現で返答することは基本的にありません。「元気?」と聞かれたら、本当に元気かどうかを答えます。フィンランド語の質問は英語のような会話のきっかけの言葉ではなく、立派な質問です。フィンランド人は無駄なことを話さない主義なので、意味のない表現を使うことが少ないかもしれません。

ちなみに、フィンランド語で「元気?」と言いたいときには、「Mitä kuuluu?」や「Mitäs sulle?」などの表現を使います。返事は、短く返しても、長く返しても大丈夫です。落ち込んでいたら長くその理由を語ってもフィンランド人のほとんどはびっくりしないはずです。(笑)

相づちが少なくても問題ない

日本では会話をするときに頷いたり、「そうだね」や「うんうん」などと言いながら話を聞くことが一般的でしょう。要するに、相づちが多いです。これに対して、フィンランドでは相づちが日本人に比べて極めて少ないです。

もちろんフィンランドでも元気に頷いたりする人がいますが、しないといけないというようなことではないです。話し相手の話を聞いているときには何も言わないで窓の外を眺めてもいいですし、少しスマホをいじってしまってもちゃんと聞いていれば基本的には失礼だと思われません(もちろん、ずっとスマホを見ている場合は、失礼だと思われるかもしれません)。人の話を聞いていても、無言で話している人の顔も見ない人がとても多いです。

「聞いているよ」とアピールしなくても相手が聞いていると信用することが普通です。

会話が途切れても大丈夫

フィンランド人は静かな雰囲気が好きだと言われいるのを聞いたことがありますか?人にもよりますが、大半の人には当たる気がします。静寂が好きなので話の途中に突然静かな状態になっても別に嫌な気持ちになりません。

フィンランド人と話しているときに突然会話が途切れても、気を遣って無理に新しい話題を振らなくてもいいと思ってください。静かすぎて雰囲気が気まずく感じていても、話し相手はおそらくそれほど気にしていないです。会話が途中で途切れてしまっても相手が無理に話してこないということは、あなたと気楽にいられるという意味かもしれません。沈黙ということは決して悪いことではありません。

フィンランド語には「沈黙が金、話すのは銀」ということわざもあるほど、沈黙が高評価されています。

皮肉とブラックジョークは日常茶飯事

フィンランド人は皮肉なジョークやブラックユーモアが大好きです。日本語では、毒舌という言葉を使ったりもするかもしれませんが、フィンランド人同士の会話でそうした内容がたくさんあったりするので、驚いてしまう人もいると思います。皮肉っぽい冗談をそのまま取り入れたら侮辱に聞こえてしまいますので、もし仲の良い人に酷いことを言われたら、まずは冗談だったかどうかを考えましょう。

私はフィンランド出身ではない人と会話するときに皮肉を抑えるようにしていますが、仲良くなって会話が進むと思わず皮肉っぽい冗談を言ってしまいます。全く悪意がなく、特に暗い性格ではないですが子供の頃から皮肉やブラックユーモアの中で育ってきたので、そのようなユーモアが好きになりました。

褒め言葉への返事が失礼に聞こえるかもしれない

フィンランド人は日本人と同じく謙虚な人が多いです。もしフィンランド人を褒めたら素直に「ありがとう」で受け取る人が少ないです。

簡単に「そんなことないですよ。」という人もいれば、褒めたことを否定するようなことを言う人もいます。洋服を褒めたら「古臭いよ。」とか「私はあんまり好きじゃないけど。」というような、実際は喜んでいるものの、恥ずかしいあまりに否定してしまいます。

一つの言葉を色々な意味にできる

フィンランド語には「niin」と「no」のような短い言葉があります。そして、このような言葉はびっくりするほど使われています。イントネーションやシチュエーションによって様々な意味になりますので、しっかり声のトーンまで聞けたら一番いいと思います。

例として、「niin」と「no」の使い方を少し挙げます。フィンランド人のお笑い芸人レイコラ・イスモ(Ismo Leikola)がこの話題でコントもやっています。

  • Niin. (そうです。・そうですね。)
  • Niin? (何ですか?・なんて?)
  • No niin. (そうですね。)
  • No niin! (そうですよ!)
  • Niin no. (それもそうですね。)
  • No… (まあ、。。)
  • No niin, sitten syödään! (じゃあ、食べましょう!)

文章だけではイントネーションが伝わらないし、シチュエーションや文脈によっても意味が変わりますので必ずしも上のような意味ではないですが、意味が多いことの例になったかと思います。

良い意味でも悪い意味でも正直者

日本では、友達が話をしているときに、言っていることに対して同意していなくても、会話を合わせるように「そうだよね。」と言う人が多いと思います。フィンランドでは、「そうだよね。」と言う場合は基本的に本当に「私もそう思っている。」と言う意味です。

フィンランド人は良い意味でも、悪い意味でも正直に自分で思っていることを素直に言う傾向があります。少し臆病で控えめな性格な人が多いですが、相手の意見に合わせるまで控えめな人はそれほど多くないです。知らない人といても自分の意見をはっきりする人が多いですが、仲良くなればなるほどはっきりと自分の意見を言います。

会話をしているときに、フィンランド人が「私はそう思わないけど」などのような少し強い言い方を使ってもびっくりしないでください。あなたの意見が違うと言うことではないです。ただ単に、人に合わせないで自分の意見を言っているだけです。

さいごに

フィンランド人との会話や性格に関して、少しだけでも理解が深まったでしょうか?

日本人からすると、変わったことが多いかと思いますが、決して悪気があるわけではありません。独自性を持っていたりもするので、多少意見が強かったりもします。ユーモアを持って接すればどんなときでも大丈夫だと思います。

最も大切なことは、変なことを言われたらまずは「冗談だったかな?」と思うことです!皮肉的なことが好き過ぎる一面のある民族ですが、よろしくお願いします。

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