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フィンランドの食文化の特徴・日本との違い

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私はよく日本人に聞かれて困る質問が1つあります。それは

「フィンランドの主食は何?」

という一見とても簡単そうな質問です。すぐに答えられそうな質問ですね。しかし、フィンランド人の私はこの質問を聞かれると答えに困ってしまいます。

なぜかというと、フィンランドにははっきりした主食がないからです。

主食と呼べるものがない

主食というのは食事の主体、メインになる食べ物のことです。日本食では主食になるものはご飯、もしくはめん類かパンですね。しかし、フィンランドではこのように主食を指定するのが難しいです。

フィンランド語にはそもそも日本語の主食という言葉は存在しません。「pääruoka」というメインディッシュという意味の言葉がありますが、レストランのアペタイザー(前菜)の次に食べるディッシュのことなので主食の意味とは違います。

さらに、日本のように「主食」と「おかず」というような分け方もありません。食事は一般的に何かのタンパク質と炭水化物、野菜を合わせたものですが、その中でどれが主食なのか、どれがおかずなのかは区別できないことが多いです。

欧米での主食は肉と言われるのを聞いたことがありますが、最近菜食も増えてきて、肉類がほとんどない献立も多いのでフィンランドの主食は肉だともなかなか言い切れません。

さらに、フィンランドの主食はパンと断言する人もいますが、今の時代ではそうではないと思います。私の祖母は食事と一緒にいつもパンを食べますが、若い世代ではだんだん少なくなっています。朝ごはんにパンが一般的だし、スープをご飯として食べるときはパンと一緒に食べることが多いと思いますが、それ以外の場合はパンが付いてないときもよくあります。

1つの容器で作る食べものが多い

日本では主食の上に、様々なおかずが用意されることが多いですね。しかし、フィンランドでは1つだけの容器で作った、1つだけの料理が食事になっていることが多いです。日本の鍋料理のように、鍋かオーブン用容器がテーブルの真ん中に置かれ、食べる人が自分で食べる分だけお皿に載せます。炭水化物が入っていなければ別々にご飯か茹でじゃがいも、パスタなどが出されることがありますが、それも同じ鍋に入っていることがあります。

質素だと思う人がいるかもしれません。ですが、料理をする人からするととても楽なので容器1つで作れる料理がとても人気です。キャセロールやスープ、グラタンやラザニアは特に人気です。

お皿は1人につき一枚

日本だと、お米には茶碗、おかずには少なくてもお皿一枚は必ず使いますね。お茶碗に入っているご飯の上に肉じゃがを載せるわけにはいきませんよね。乗せて大丈夫そうな野菜炒めも違和感がある人がいます。

私には、その違和感がよくわかりません。なぜかというと、子供の頃から全部一枚のお皿に乗せて食べているからです。

フィンランドでは基本的に1人につきお皿一枚を使います。ご飯かその他の炭水化物、肉、サラダなどをその1つのお皿に乗せます。レストランだったらもちろんサラダやパンなどのために別のお皿が用意されることがありますが、家庭では基本的にワンプレートで食べることが多いです。

全てが同じお皿に乗っていると、洗い物も楽ですね!この写真だとパンだけが別ですね。

肉代用食品や菜食が増えている

ここ何年間か菜食・ヴィーガンブームが続いています。代用肉や菜食が特に首都地域で多くなっています。

代用肉は挽肉などに似ているものがあって、見た目ではもはや肉とは区別できないものもあります。オートミールや大豆、ソラマメなどをベースにした代用肉が多いです。

肉の他にも、牛乳や生クリームの代用になる物もここ最近増えています。普通の牛乳の代わりには豆乳だけでなく、アーモンドミルクやオーツミルクもあります。

私自身はビーガンでもベジタリアンでもないですが、代用肉も美味しいものがあると思います。ただ、肉とは違う意味で美味しいです。あと、オーツミルクがとても好きです。独特な甘みがあってタンパク質も豊富なので、毎朝コーヒーに入れています。

さいごに

フィンランドの食文化の特徴や最近のブームについての記事でしたが、いかがだったでしょうか?主食がないことは日本人からすると変でしょうか?ぜひコメント欄に意見や感想をお聞かせください。

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